天然強気×デレるドS=?
似たもの同士♂











「朱鳥ー!!!起きなさい!!」




「 ....んー?」



階段の下から聞こえるママの声で目が覚めた。



眠い目を擦りながら、二度寝しようと布団を被り直した時...





「ごめんねー、朱鳥起きなくて...


よかったら、斎藤くん起こしてきてくれない??」





!?!?!?


え...斎藤...くん??




あたしは被った布団を勢いよく剥ぐ。





「お邪魔します!」





トン...トン...




階段を登る足音が次第に近くなる。





あたしは急いで寝癖を直す。







慌てていると、トントンというノックの音の後に



「朱鳥ー?」



という大好きな声が聞こえて体が熱くなる。




「入っても...いい?」




「えっ...ちょ...」



ガチャリ...


扉が開いた...と思ったのと同時に




「...おはよ、朱鳥。」





「おっ、おはよう!」



柔らかい笑顔を目の前にして

胸がキュンと締め付けられた。




そのイケメンにボー・・・っと見惚れていると...






「どうした..?顔赤いよ??」


とイタズラな笑みが飛び込んできた。





「え...ちょ...っ」





「...照れてるんだ??」




「...。」


ばれてた...。




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