7日遅れのバースデー




でも、私が通っている高校は、地元でも有名な進学校で、毎日の宿題の量が半端なく多い。



だから、なかなか遅い時間でもピアノを弾く回数が少なくなっていた。




「どうして?」



「ううん、なんでもない」




気にしないで、というように、お母さんはニコッと笑った。



その笑顔がいつもと違うような気がしたけど、そのときの私は何も気にしなかった。




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