あの花が咲く前に③
Ⅲ 初デート(?)
俺は 帰る支度をして
スクバを肩にかけた。
「空斗。
ちょっと・・・話が。」
いきなり詠が教室に現れて
小声で話だす。
「なんで 小声なんだ?」
「しーーっ。
セリアにバレちゃうでしょ。」
「・・・あぁ。
でも わりぃ。
ちょっと吹雪に
付き合わなきゃいけないことが
あるみたいで
俺 行かなきゃ。ごめんな。」
「・・・そ・・・そっか。
いや・・・こちらこそ ごめん。」