あの花が咲く前に③
Ⅵ それが最後
・・・。
あれから 何日たったっけ?
「お兄ちゃん!」
「おぅ楓。」
「あれ。どぉっちだ?って言わなくても
わかるの?」
「俺を誰だと思ってんだよ。」
「はいはい。
自慢のお兄ちゃん様です。」
「馬鹿にしてるだろ?」
「ふふっ。」
「・・・で?」
楓が 俺の部屋にわざわざ来るなんて
珍しい。
何か 頼みごとでも
あるんだろう。