淡色ドロップス










《瀬野くんside》





朔の照れた顔がスキだ。


真っ赤な顔して

慌てふためく顔を見ると

ついついいじめたくなる。



朔の淹れる珈琲がスキだ。


おかげでふと飲みたくなるのは、いつだって朔が淹れてくれる珈琲になった。



テレビを観るとき

いつも小さく口を開ける。


この前もそうしていたから

そこにグミを押し込んだら

無言で噛んだと思えば


「なんかぶどう味がするっ」


だって。


そういう朔に毎回肩の力が抜けつつ、自然と笑いが込み上げてくる。




コタツが大好きで

よく首まで入る。



ぐうたらしてるときの顔が心底嬉しそう。






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