淡色ドロップス
「あ、美緒ー! こっちこっち!」
「お待たせーっ」
9:56分。
待ち合わせしていた駅前のファーストフード店に行くと、二人はもう既に来ていた。
このお店の二階にガラス張りになっているカウンター席があるとのことなので
そこから駅を眺める予定となっている。
出だしから可笑しいが今日は遊びが目的ではないので、いいんだこれで。
「朝ごはん食べてないからお腹激減りだよ〜」
「私も。田宮に奢ってもらおっか」
「いや可笑しいおかしい」
バーガーとポテトを注文しながら、決めていた二階のカウンターへ移動する。