淡色ドロップス




田宮の意見に賛成し、センセーの後に続いて店内へ入っていく。


店員が『ヤバいのきた…』なんて目でわたしたちを迎え入れた。


「…カナちゃん先に
周りの目に心折れそう…」

「マジか。私こういう注目大好き」

「俺も。いいじゃん
変な目で見られても」


私の豆腐メンタルを
ゴムメンタルの二人が励ます。


「あ、てかバラバラに別れたよ」

「センセーのとこ行ったらバレるから彼女の方に行こっ」



少女漫画コーナーへひとり歩き出した彼女の後を追う。なるだけさり気なくを装いたいので変装グッズは外して。


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