淡色ドロップス
「あのさあ、田宮。面白半分で参加してるなら、それ食べて帰ってくれる?」
「ちょ、カナちゃんっ」
喧嘩腰の言い方はよくないよ。
そういう意味で宥めるけれど、苛立ちが最高潮に達したカナちゃんはお箸を置くと、私を振り払う。
「美緒は真剣みたいだし、これ以上面白半分で傷つかせないでくれるかな」
いやあの真剣みたいだしっていうか、真剣ですわい。
じゃなきゃここまでしないし傷つかないと思うんだ。ていうかこれを本気じゃないって言われたら、私は本気の恋なんてしたくない。
だってこれ以上苦しくて傷いってことでしょう? そんなの私耐えられん。