淡色ドロップス
ガヤガヤ、と騒がしい店内。
少し動くだけで肩がぶつかり合う狭き空間の中、顔を上げられずにいる私たち。
目の前には、瀬野センセーと彼女。
さ、最悪…。
なんて名の罰ですかコレ…。
「なんかずっと付けられてると思っていたけど、まさかの高橋さん達だとは」
「ごめんなさい……」
とりあえず私が先頭にたって頭を下げる。後の二人もこれに続いてって…
「……」
「……」
えええ。続けや馬鹿。
「なんで尾行してたの?」
「へっ」
彼女がいると分かっていても、センセーが好きです。でも、こうでもすれば諦めつくと思いました。
だから尾行しました…なんて、言えるわけない。