淡色ドロップス
言ったら、どうなる?
先生はどう感じて、私をどう見る?
考えただけで、泣きたくなってくる。
だっていい方向にいくわけないもん。
「ごめ、…っ、んなさい」
あーもう。
涙まで出てきて、完璧わたしウザい奴だ。
ゴシゴシ、と指で目の周りを擦ると
「余計赤くなるよ」
「っ」
先生の手が、私の指を制した。
少しだけ先生が前にのめりだしたことで距離が縮んで、その上に手が触れて
不謹慎だけれども、この上ないほどにドキドキした。
「……っ、す、好きだったから」
「え」
「初めて会った時から、あの電車の中で助けられたときから! 先生のことが好きで、でも、先生には、可愛い彼女がいてっ、だけど、諦めつかなくって」
吃驚したように固まる先生。