淡色ドロップス






本を読んでいる横顔が好き。



ときどきすっごく色っぽくなる。

ついでにお風呂上りのときとかも。


濡れた毛先をタオルで拭いてあげると、猫みたいに甘えてくる。



そういうとこ、子供みたい。



本当は和食が好きなのに

あたしに合わせていつも

洋食屋に行ってくれるよね。


バカだなあ、瀬野くんの好きなところに私も行きたいのに。


でも、ありがとう。




やたらとくっつきがたり。

狭い場所でもお構いなしに入り込む。



キツイはずなのに満足気なその顔

なんでも許したくなっちゃう。




瀬野くんの笑う顔が好き。


それが何よりも好き。




キミが笑ってくれるなら

あたしは何だってするよ。





好きです、瀬野くん。










fin.

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