淡色ドロップス
「だけど、ありがとう」
「へ」
「高橋さんはいつも、僕のことを困らせないようにって、色々気を遣ってくれていた気がします。その気持ちは、有り難かったけれど、先生として頼りないって思われているような気がしてて、実は嫌われてるんだと思ってました」
「うそっ!?」
え、先生そんな風に思ってたの?!
だってあんなに私にだけに笑いかけてくれてたのに!(8割妄想)
…でも、今日の彼女さんと一緒にいるときの笑顔と比べたら……確かにアレも愛想笑いに近いかもしれない。
「だから、今こうやって高橋さんに好意を抱いてもらえてたことを知れて、素直に嬉しかった」
「…迷惑とかじゃ、ないですか?」
そう言えば、先生は眉を下げて笑った。
「迷惑ではないよ」
その言葉に、私の心は軽くなる。