淡色ドロップス
ああ、せんせい、せんせい。
「…っよか、った」
私今、悲しいはずなのに嬉しい。
私の気持ちを受け止めてくれて、迷惑じゃないって言ってくれたことが、すごく嬉しいです。
拒絶されると思っていたから、本当に。
「…ありがどうございます…っ」
この瞬間、もっと先生が好きになった。
でもダメなんだ。
先生の彼女にはなれないんだ。
どう願ったって、なれないんだ。
「諦めつきそう?」
先生が、尋ねる。
こんなに泣いてる私に、その質問は酷だけれど、それでも先生のために─────。
「余裕でつきそうです…っ」
ずっと困らせてきたんだから、と私は涙ながらにも満面の笑みを浮かべた。