淡色ドロップス
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ごはん屋を出たタイミングで、三人が戻ってきた。
「え俺昼飯代払ってないけど」
「…ぁ、センセーが奢ってくれたの」
「うっそ、ラッキー!」
「後で慰謝料込みで請求するつもり」
「この度は本当に申し訳ありませんでした」
調子のいい田宮は、先生のジョークを聞いた瞬間、一転して勢いよく頭を下げる。
「美緒、大丈夫?」
カナちゃんは私の泣き腫らした顔を見た途端、隣に寄ってきてくれた。
「うん、ちゃんと伝えてきた」
「そっか。頑張ったね」
カナちゃんが微笑んで、私の肩に自分の肩をコツンとぶつけてくる。
全部、カナちゃんの支えがあったからこそだよ。私も微笑み返した。
「センセーまた学校でな」
「あと一週間くらいいるんだっけ?
今度お昼一緒に食べよ」
「いいよ。あと最終日に授業出るから、そのときは積極的に挙手するように」
「「それは無理」」
即座に拒否る二人を彼女さんがおかしそうに笑いながら見守る。