淡色ドロップス




今度再会したときは
ちゃんと名前聞こう。

なんて心に決めていたけど、意外とあっさり、再会してしまうことって…


「あるんだ…」

「うん? なに?」



放課後、カナちゃんと駅前のアイス屋でカップアイスを食べていたとき、

目の前の大学生二人組の片方に見覚えがあった。アレって……間違いない!


頭の中で確信を得た瞬間、私は「はい!」とカップアイスをカナちゃんに無理やり預けた。



「うえ!?」



何事!?という反応のカナちゃんを無視して私は大学生のもとへ一直線に駆け寄る。





「あの、!」



胸の高鳴りは一気に加速する。


ぐい、とTシャツの裾を引っ張っる。

ビックリしたような顔で私のほうへ振り向く大学生と、目があった。



「……はい」


アレ、お、覚えてない??



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