淡色ドロップス





電車に乗らない私と瀬野センセーを怪訝そうに見ては通り過ぎていく通行人。


でもそれも階段を上がっていってしまえば居なくなってしまうわけで。


ホームは私とセンセーの二人だけとなった。


「せ、センセー」

「そこ座って」

「へ」

「足、血垂れてるよ」

「うそっ」


そんなに切れてたの!?

見るとふくらはぎまで赤い血が伝っていた。うわわわわなんか見てたら痛さが増してきたかも。




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