淡色ドロップス
表向きは大人しいけれど
心はもう大忙し!
センセー? なんだそんなもん恋の障害に値するものかへんっ!ってくらい気持ちは昂ぶっていた。
「ちょっと染みるよ」
「はい」
慣れた手つきで血を拭き取ると、箱から絆創膏を取り出し、ペリッとそれを剥がす。
その細くて骨張った指が足に触れるだけで心拍数は上がりっ放しです。
ドキドキ。
「なんか、ずっと
助けられてばっかですね」
あ、笑った。
「高橋さん豪快に転んだね。ごめんね見た瞬間ちょっと笑っちゃった」
ズキューン。
そんな笑顔を見せてくれるならあと100回転んでもいい。痣だらけになる私。