淡色ドロップス
「たまたまセンセーを見かけたものだから嬉しくて階段すっ飛ばしちゃいました」
※ 思いっきり尾行しています。
「僕も」
「え?」
剥がしたものを袋に入れ、立ち上がるセンセー。やっぱり、カッコイイ。
「高橋さんに先生らしいとこ見せれて良かった。今度から段差も気をつけなね」
段差もって含む言い方をする
センセーに優しさを感じる。
それから程なくして電車が
ホームに到着し、一緒に乗った。
どんどん募る好きは、歯止めを知らなくて。話すたび、目が合うたび、センセーが笑うたび、好きが増えていく。
これを恋と呼ぶのなら
なんてむず痒いものなんだろう。