淡色ドロップス




その知らせは次の日の放課後

わたしの耳に入ってきた。


「へ。今なんて?」

「落ち着け美緒。
まだ決まったわけじゃないから!

あくまで証言だから!
人から聞いたものだから!
不確かだから!」



瀬野センセーに、カノジョ??

目をぱちくりさせたまま
そこで思考が停止した。


カナちゃんによると

私の他にセンセーを好きになってしまった女子が(3組の)同じく放課後センセーを尾行したらしい。


どこも考えることは一緒なんだな。

でも違うのは、私は勇気を振り絞ってセンセーに話しかけたってとこ!(たまたま転んだおかげ)




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