嫌いなんて言えない。
*優衣菜目線*
「ごめん、ごめんね。・・・藍葉」
私はその場に泣き崩れた。
私だって、もっと藍葉と一緒にいたかった。
笑いたかった。
でも、できないの・・・。
私がひどい病気を負っているって言ったら?
きっと、心配させちゃうよね。
もうすぐ入院しなきゃいけないって言ったら?
きっと、迷惑かけちゃうよね。
だから、今のうちに少しでも距離をおいておきたかった。
それは自分を守るため。
少しでも別れが辛くならないように・・・。自分を守ったの。
私・・・最悪だよね。なんでも自分優先で。