嫌いなんて言えない。
げっ・・・。

あたしを奴隷にしたやつらだ。

「お前、優衣菜はどーした」

「え・・・えっと優衣菜は・・・」

「入院中だよ。」

「え?」

あたしが言おうとしたら誰かが口を挟んできた。
ふと、顔を挙げるとスマイルな遼樹くんがいた。

「ごめんね-口挟んじゃって」

「い、いえ♥」

なんだよ。あいつら声高ッ!!
もしかして・・・
遼樹くんに惚れちゃったりして。わら

「ねぇ下谷さんだよね?」

「え?あ、ハイ」

あいつらの視線が痛い。

「優衣菜の友達?」

「あ、まあそうですけど・・・。」

「僕は優衣菜のいとこなんだよね」

「「ええええ--------!」」

あたしとあいつらの声がハモった。

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