嫌いなんて言えない。

「優衣菜は昔から体が弱かった、だから、あまり学校にも行ってなかったんだ。でもいつかから君の話ばかりするようになったんだよ。だから僕はどんな仔か確かめにここに来た。そしたら君がとてもいいこで安心したよ。これからも優衣菜をよろしく!」

「そうだったんだ・・・。あたし、優衣菜が入院したことしか知らなかった。」

「だからさ。僕がこの事言ったのは秘密でお見舞いとか行ってやってよ。」

「うん!任せて」

いつのまにかあたしは"任せて"なんて責任重大な言葉を

自信を持って言えるようになっていた。

成長したな。改めて実感した。

すると、遼樹くんは涙をぬぐった。

「んじゃ。そうゆう事で!アディオ~ス」

ありゃ?

いつもの遼樹くんだ。

やっぱりおもしろい人だ・・・。

優衣菜の事はいつも真剣で・・・。

まるで、彼女を心配する彼氏みたいに。

彼氏みたいに・・・・・・
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