嫌いなんて言えない。
6* ジグザグ
優衣菜の告白を
目の当たりにしていた
和夜くんは
「俺、帰るから」
といって帰って行った。
2人きりになった私と優衣菜。
なんだかすっごい
きまずい時間が流れていく..
無言で見詰めてくる優衣菜。
「あのさ、優衣菜。
やっぱりこういうのやめよ?」
「なんで、なんでよ!」
なんか優衣菜・・・
わがままになったなぁ。
「まず、和夜くんを連れてくるって言ったし
しかも初対面でお見舞いに来たいっていう時点で
好きってことぐらいわからない?
なのに目の前であんなこといって・・・
優衣菜・・・最悪だよ・・・。私帰る」
「まっt・・」
止めようとする優衣菜を無視し
病室を出た。