嫌いなんて言えない。
6* ジグザグ

優衣菜の告白を
目の当たりにしていた
和夜くんは

「俺、帰るから」

といって帰って行った。

2人きりになった私と優衣菜。
なんだかすっごい
きまずい時間が流れていく..

無言で見詰めてくる優衣菜。

「あのさ、優衣菜。
 やっぱりこういうのやめよ?」

「なんで、なんでよ!」

なんか優衣菜・・・
わがままになったなぁ。

「まず、和夜くんを連れてくるって言ったし
 しかも初対面でお見舞いに来たいっていう時点で
 好きってことぐらいわからない?
 なのに目の前であんなこといって・・・
 優衣菜・・・最悪だよ・・・。私帰る」

「まっt・・」

止めようとする優衣菜を無視し
病室を出た。

< 45 / 49 >

この作品をシェア

pagetop