あの日、言いたかったこと。
「日向君?」
「え……?」
おじさんは今度は俺の方に視線を移した。
「顔……青白いよ?
大丈夫かい?」
おじさんにそう言われ、俺は異様に冷たくなった手で自分の頬を触った。
「だ……大丈夫です……」
どうしたんだよ……俺達。
……おじさんと突然会ったから動揺してる……?
いや……動揺ってレベルじゃないぞ……これ……。
……おじさんと会ったからじゃない。
おじさんに対する俺達の罪悪感がそうさせている……。
……おじさんは知らないんだ。
俺達が光輝に何をしてしまったかなんて……何にも。
おじさんはしばらくこんな様子の俺達を心配気に見ていたが、突然フッと表情を和らげた。
「君達……ウチに来ないか?」