あの日、言いたかったこと。

「どうしてって……そりゃあ、君達のことは小さい頃から知ってるし、息子みたいなものだったからね」


おじさんはいつもの優しい笑顔でそう言った。

……でも、その優しさが胸に突き刺さる。


「っ……息子って……そんなの……。
俺達は光輝を……アンタの本当の息子を殺したようなもんなんだぞ!!」


……悠斗の大声が部屋に響く。

握りしめられた悠斗の拳は……やっぱり震えていた。


「悠斗君……。
違うよ、あれは事故だったんだ。
君達は何も悪くないよ」

「違うっ……そうじゃなくてっ……」

「悠斗君……?」


悠斗はうつ向いて拳を震わせたまま黙ってしまった。

そんな悠斗を見て、俺は小さく口を開いた。


「……おじさん。
俺達は……おじさんにこんな風に優しくされる資格なんてないんです」

「日向君……?」


……言わなくちゃ。

謝らなきゃ……。

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