あの日、言いたかったこと。
おじさんは不思議そうに俺を見た。
……おじさんにはずっと会わなかった。
……逃げていた。
おじさんに本当のことを話すのを……
……怖かった。
いつも優しくしてくれたおじさんに嫌われるのが……
自分達のしてしまったことを認めるのが……
とても……怖かった。
「……俺達は……俺達の関係は……おばさんが亡くなる前のあの練習試合から……壊れかけていました……」
……おじさんは何も言わずにただじっと俺を見つめている。
その視線に少し怯みながらも小さく口を開く……。
「……壊したのは俺達です。
……光輝は何も悪くありません」
……光輝はずっと俺達に笑顔で話しかけてきてくれた。
そんな光輝を避けていたのは……ずっと逃げていたのは……俺達の方だ。
悪いのは……俺達だ。