あの日、言いたかったこと。

あんなに一緒にいたのに……。

最後の会話も思い出せないまま永遠の別れなんて……そんなのっ……。


どうして……話さなかったんだろう。

光輝は笑顔で話しかけてきてくれていたのに……。


まだ……謝れてないよ……。

謝りたいよ……。


ごめんって……ちゃんと目を見て言いたい……。


もう、俺の声は届かない……?


何で……俺達なんか助けたんだよ……。

ずっと避けてたのに……。


どうして……。


「っ……光輝……!!」


……泣いた。

本当に一生分ぐらい……泣いた。

病室に入ってきた俺の母親も、泣き崩れている俺と悠斗を見て目を潤ませていた……。

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