ソットボーチェ~あなたの声で~
ベラベラと早口で喋った後、後ろを振り返り西田くんを見た。
「え、俺!?あー、うん。そうだね。萌花ちゃんは元気なほうが俺は好きかな」
西田くんは困りながらも、答えてくれた。
「えー!!好きとか!!なになにー、わたしたち付き合っちゃうー?」
明らかにテンションが高い、わたしに。
「萌花ちゃん、無理してテンション上げなくていいよ」
西田くんがシレッと言い放った。
「………っ。わ、わたし帰るー。聖斗いくらー?」
わたしは立ち上がると、財布を取り出した。
「あ…、あぁ。ビール2杯とサラダで787円……」
「ちょっ!!サラダ金取んのかよ!!」
聖斗の言葉を最後まで聞かず、無理矢理食べさせられたサラダの文句を言った。