ソットボーチェ~あなたの声で~
そんないつもの言い合いが始まった時だった。
『こんばんはー』
二人の男性がお店に入ってきた。
「いらっしゃーい」
さっきまでの声とは違い急に接客の声へと変わった。
「なに、その声…」
わたしがボソリ呟くと。
「あぁ?お前、しばくぞ!!」
いつもの聖斗の声に戻った。
「しばくなら、今すぐやってみなさいよ!!なんなら表出たっていいのよ!?」
大嫌いな生野菜を口に入れながら、わたしはキレた。