双子の物語



今は、数学の時間。




数学の先生は、気に入らないことがあると、すぐに、当たってくるって聞いたことがある。





まぁ、数学は入学してからあまり授業なかったから、当てられたのは今が初めて。





でも、先生?



ボーッとしてても、数学なんて問題見たら、すぐわかるよ?




「ん?黙ってるってことは、解けないのか?でも、罰は罰だ。早く解いてこい。」





なんて、どや顔でいっている。





まぁ、多分、私じゃ解けないんだと思っているんだろう。




「…………わかりました。」





そう言って、黒板の前まで、歩いた。




「…………なんだ、簡単じゃん。」




ボソッと呟く。





< 11 / 309 >

この作品をシェア

pagetop