双子の物語
「ねぇ、陸くん。怖いついでに言うけど、私高いところも苦手ってって言うか……」
この事も、正直に話した。
すると陸くんは、
「えっ?……ごめん。それは知らなかった」
なんて、謝っている。
「いいの。陸くんがいるしね」
何て言うと、陸くんは、照れたように、
「うっ、うん……あ、ありがとう?」
と、疑問形で返した。
まぁ、そこは突っ込まないでおこう。
「陸くんは、何で私が怖いところ苦手って知ってるの?」
いったことないのに……。
「いや、それは……」
なんて、誤魔化して?いる。
「えっ、何で?」
と、もう一度聞くと、答えてくれると陸くんは言った。