双子の物語
「もう気づいたかな?そのときに、襲われてた女の子って華菜ちゃんなんだ」
……やっぱり。
でも、こんな近くにいたなんて……。
ずっとお礼が言いたかったし……。
「その時に、華菜ちゃん暗いところとか怖いって言ってた」
……?
そんなこと言ったっけ?
覚えてないや。
「陸くん。あのときはほんとにありがとう!……私ずっとお礼言いたかったの。あのときは、何かそれどころじゃなくって……」
と、私は陸くんに、お礼をいった。
「そんなのいいよ……。俺が華菜ちゃんが好きになったのって、あのときだよ?」
…っ…//。
「あのっ!じっ、実は私も陸くんが……すっ……すすきって言うか……その」
うわぁぁ!
勢いでいってしまった!