双子の物語
クラスの人たちも、
"あれって、まだ習ってなくない?"とか、
"いつも寝てる橋本に解けるわけないだろ?"
とか、言ってるのを聞こえた。
そんなのを、私は無視して、問題を解き始める。
「できました。」
そう言って、席に戻る。
先生をちらってみると顔が、ひきつっていた。
なんか、いい気分だ。
「……せ、正解だ……。」
フフッーん。
"う、嘘だろ!?"
なんて、声が聞こえてきた。
ふと、華菜を見ると、笑いをこらえているのか、
顔を下に向けて、手で口をおおっていた。
体が震えてるし……。