双子の物語
ははは。
華菜は心配性だな。
「多分だけど、陸くんは華菜に頼ってもらうと、喜ぶと思うよ?
さっきのお化け屋敷の話きいてそうじゃないかなって」
「そうかな?」
華菜は、少し照れている感じだ。
乙女だなぁー。
恋って何か楽しそうだな。
華菜を見ていて、そう思った。
「そうしてみようかな……」
華菜かわいー。
「うんっ!」
ほんと、羨ましいかも。
もう一度、そう思った。
そのあとの授業は、もくもくと進んでいって、ついに放課後まできた。
「佐奈ぁ~……何か緊張してきちゃったかも……」
華菜はそんなことをいって、少し顔を赤らめている。