双子の物語
食べ終わって、佐奈は急いでごちそうさまを言って、自分の部屋に上がっていった。
ふっ。
分かりやすすぎだろ。
そんなこと思いながら、俺もごちそうさまを言って席をたった。
と、その時、
「何かあったの?……佐奈」
と、少しにやっと笑いながら、聞いてくる母。
いったい何を頭のなかで想像しているんだろうか……。
「さぁ。」
と言って、俺もゆっくりと2階に上がった。
俺は、なんかこれからが、楽しみだ。
ウキウキしている自分もいるけど、不安もある。
佐奈はどんな反応してくれるんだろう?
俺は、風呂は朝にでも入ろうと思い、ベットに転がった。
夏に近づいてきている今、布団をかぶるには、少し暑かった。