双子の物語



「それより、支度しなくていいの?……8時過ぎてるけど。」





と、とんでもないことを口走った。





「嘘っ!?……てかもう完全に遅刻じゃん。……はぁ」





1時間目は諦めるか。





「って、大輝も同じじゃん」





「うん。そうだね。まぁいいけど。ゆっくりできるし。それに……」





……最後……不敵に笑ったよね。





それに……何なの?





あぁ―――!




最近の大輝の言うことは、気になって仕方ない。

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