双子の物語
今、隣で歩いてる佐奈は、なぜかずっと黙ったまんま。
もしかして、さっきの俺の言葉で意識してくれたとか?
...どうだろ?
はっきり言って、彼女とかいた事がない俺からしたら、
どう接したら、女の子が意識してくれるかわからない。
まぁ、彼女はいなかったけど、告白は結構されてたりするんだけど。
万が一、佐奈が俺のことを好きになってくれても、
付き合ったり、出来るのかわかんないよな...。
だって、今の俺たちの関係は、
双子の兄弟なんだから。
親にも、なんて言ったらいいかわかんないし。
...ってか..俺、考え過ぎだよな。
考えるをやめて、俺は、隣で歩いている佐奈と、
1時間遅れの学校に登校した。