双子の物語
「うーん。……今時ラブレターってどんな子だろうね」
と、華菜が呟いた。
「……うん。でも、悪いような人じゃ無さそうだけど。」
「あれっ?佐奈ちゃん返事、どうするのッ?」
と、にやにやしながら聞いてくる。
「えぇっ!……返事かぁ。でも、私久保君のこと知らなかったし。」
「ん~。じゃあ、明日でも隣のクラス行って見てみよっか」
「うゆ。そうしてみる。」
さすがに、顔も見たことない人に、付き合ってもいいなんて言ったって、相手に失礼だなと思うし。
私は、全く相手のこと知らないんだから。
……嬉しいな。
はっきり言って、告白されたのなんて初めてだし。