双子の物語
私がかわいいわけないよ。
華菜の方が、絶対にかわいい。
スタイルもいいし。
ホント、羨ましい限りだよ。
「っていうか、華菜。話ずれてる……」
「あっ、そっか。ごめんごめん。」
「別にいいけどね。私さ、今日返事するよ。あまり長くするのは失礼だしね。告白断って来る。」
「そっか。……佐奈はえらいね」
「へへっ。じゃ、授業始まるからあとでね!」
「うんっ。」
と言って、私と華菜は、自分の席へ、それぞれついた。