双子の物語
今私は、隣のクラスの前にいる。
久保君はまだ教室にいるみたいだ。
……どうやって声かけようか……。
と考えてたら、久保君が出て来ようとした。
私は、頑張って声をかけてみた。
「あの、久保君……」
「……!はっはい」
すると、久保君は、ビックリしたように、振り返った。
「久保君だよね?……えと、橋本佐奈です」
「は、はい。知ってます」
ですよね。
「えと、話があるんだけど、いいかな?」
そう、率直にいうと、
「……わかりました。……手紙の事ですよね?」
と、残念そうな顔で、言った。
……もしかして、降られるってわかってるのかな?
……いやいや、なに私上からみてんの……。