双子の物語
「えと、……まぁ」
「……わかりました。じゃ屋上にでも」
と、久保君は、屋上に向かって、歩き出した。
私も、久保君についていった。
その間、2人もなにも話さず、無言だった。
すごく気まずかったけど、なんとか乗り越えた。
………………
屋上について、日の当たらない、日陰の方にいく。
なんたって、もう夏みたいな天気だし、暑いからね。
「あの、久保君」
私は、長い事、2人でいるのは気まずくなるばかりだから、早く済まそうと、緊張を押さえて、話し出した。