双子の物語
「ごめんごめん。」
「いや、いいけど。どうかした?」
「ん?……いやいや……何でもないよっ」
とりあえず、誤魔化しておいた。
今は、お昼休み。
私は、久保君と、屋上にいる。
もちろん、お弁当も食べながら。
……この光景って、いかにも恋人っぽいけど、全然そんなことはなくて、
普通に友達として、一緒にいる感じ。
たまに、人から間違われて、嫌な風に言われるけど、そんなの気にしない。
それに、久保君に失礼だと、私は思う。