双子の物語

まぁ、俺じゃなんも言えねぇけど。





「もしもし……」





『あっ、大輝~?あのさ、今からお前んちいってもいい?』





「は、何で?」





『いやぁ~ちょっと佐奈ちゃんとしゃべりたいなーと思って……』





は?





……嫌だね。






なんて、言えるわけがねぇよな。





もし俺がここで拒否ったら、絶対おかしいしな。





「好きにすれば?」





だから、そう返した。




『マジで!っていうか、もう、家の前にいるんだよね』










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