双子の物語
「じゃ、足でも冷やしとく?」
空気が、重苦しかったから、話を変えて、手当をしようとした。
「ああ……」
と、大輝も返事をしてくれた。
……いつからだろう。
少し前まで、兄弟として、私は見てきた。
なのに、何故か大輝といると、緊張してしまう。
あれかな?
前に、大輝が私の部屋に入ってきたとき、見たことのない、男の人の顔を見て……。
それて、次の日から私は、おかしかった。
大輝も大輝で、私が事情を知ったときから、変だったし……。
何もかも分かんない。