双子の物語

どうしようもない気持ち 大輝side

今は、体育の時間。





バスケをすることになって、内心喜んだ。





俺は、バスケが大の得意で、中学の頃からやっていた。





俺は、コートに出る。





智も、バスケが上手い。





2人して、中学の時から、やっていた。





「久しぶりだなっ。バスケ」





智が、俺に向かって言う。





「だな。…………あ」





そう、返事したときに、智の後ろの方に、佐奈がいるのを見つけた。





ちょうど佐奈もこちらを見ていたようで、何故か目をそらしてしまった。





……いや、照れちゃうから。





はぁ……どんどん好きになっちまって、どうしようもなくなってきている。





ろくに、喋ることも、できないかもな。