双子の物語


「さ、……佐奈?」





佐奈は、困惑しているみたいで、顔を赤く染めていった。





そして、そのまま保健室を走って出ていった。





……はぁ。





態度だけで示していこうと思ってたのに……。





まさかこんなことになるなんてな……。





俺も立ち上がって、椅子に座り直した。




……内心、悪いことしたって思っていても、佐奈とキスできたことに、喜んでいる自分もいた。





でも、このまま気まずくなっていくんじゃ?





はぁ。





俺は、もう一度、ため息をついた。




< 230 / 309 >

この作品をシェア

pagetop