双子の物語
「う゛……ひどっ!……まぁ……図星だど」
そう言って佐奈は、またベッドに寝転んで寝始めた
まだるのかよ……。
と思ったが、いつも突っ込んでいてはきりがない。
俺は智のもとへ向かった。
「おっ……あれ、佐奈ちゃんは?」
俺が出てきて、一瞬喜んだ顔をする智だが、佐奈がいないことに気付き、問いかけてきた。
「ああ、やっぱり寝てた。起こしたけど起きなかった」
そう言うと、
「はぁぁマジかよ……まぁ、佐奈ちゃんらしいね」
まんまと引っ掛かった。