双子の物語
「あ、それで話って?」
聞きそびれてたことを聞いてみた。
そしたら、
「いや、昼飯一緒に食おっかなって思って……別にいいんだけどさ」
と、少し照れたようにいった。
きゅんっ。
なんなんだっ。
少し赤くなった大輝の顔を見て、私の胸はドキドキいってる。
なんと言うか、ムズ痒いっ!
「い、いいよ」
答えは、もちろんOKだったけど、答えるときしどろもどろになってしまった。
私も顔、赤くなってないかな?
両手で顔を包んでみたけど、やっぱり熱くなってた。