双子の物語
大輝は、私がOKの返事をした後、うなずいて、校舎まで歩いていった。
あ、もう学校についたんだ。
何か早く感じる。
私も、校舎に歩いていった。
……………………
「おはよー」
教室につくと、華菜はすでに来ていた。
華菜に声をかける。
「おはよー!」
元気よく返ってきた。
「……佐奈。どうしたの?」
「へ?……なにが?」
どうしたのって、なんのことだろ?
「だからさっ、その幸せそうな顔のことだよっ!」
……へっ!?
顔?
……もしかして、私そんな顔してるの?
……大輝のことかも。
「何でもないよー!」
「嘘だぁー。だって顔がニヤついてるもん」
嘘っ!?
恥ずかしっ。