双子の物語
こんなこと、あっても全然不思議じゃない。
だって、横と前に大輝とお母さんが座っただけだよ?
なのに、何でだろう。
この、緊張するような、重い空気は……。
「2人に聞きたいことがあるの」
「……え?」
なぜか、お母さんが話すことそ想像できた。
……まさか。
「2人って……その、付き合ってるの?」
「え……」
……勘って、当たっちゃうもんなんだ……。
私は、ご飯を食べることをすっかり忘れていた。
というより、この思い空気のなかで、ご飯が食べられるわけがない。